[俺日記]

qmail on Mac OS X(not Mac OS X Server) 2回目 / 2003-05-24 (土)

で、qmailを運用するのにおいらが使ってるその他のDJBなツールたちの話。

まぁdjbdnsは無くてもいいわけなんだけど、おいらはメールサーバにDNScacheサーバと家内ネームサーバもやらせてるので入れてます。家ん中はRendezvous対応のマシンだけじゃないからね。

qmailはDJBのサイトじゃなくってAppleのサイトで落とせるパッケージを使います。こいつはMac OS Xでコンパイル出来るようにパッチが当たっていて、makeし直すのもらくちんなのでこれ使います。

で、UN*Xな人は何が何をするものかてーのはお分かりと思いますが、Macな人にはどれが何をするのやらさっぱわからんと思うので、一応解説(モドキ)をしておきますね。

tcpserverってのは、一定のルールに基づいて、あるプログラムに対する外部からのアクセス許可/不許可、挙動の制御を行うプログラムです。面白いのは任意のプログラムを任意のポートで待ち受けさせる事が出来る、という点でしょうか。

tcpserver 0 8000 /usr/bin/ruby

とかしちゃうと8000番でrubyが待ち受け、とかも出来ます(笑)。TCPWrapperでも似た様な事が出来ますね。

daemontoolsはデーモンの監視・管理を行うプログラム。/service(変更可能)以下にあるディレクトリを監視して、そこにあるデーモンが落ちてたりしたら再起動してくれます。特定のデーモンを止めたり状態を表示したりと言う事も出来ます。また、取りこぼしの無いログを取る事が出来る、というのもウリのようです。

djbdnsはネームサーバ(だけじゃないけど)ね。ネームサーバには他にBINDつーのがありますが(つかMac OS Xにも入ってるみたいだけど)、djbdnsはネームサーバとキャッシュサーバが分離されてます。ネームサーバってのは、あるネットワークのIPアドレスとドメイン名の関係を管理しているサーバです。自分の管理しているホスト以外の情報は知りませんし答えません(訊いても答えられません)。一方キャッシュサーバは、クライアントからの要求に応じてネームサーバに問い合わせを行います。そしてその結果を返すと同時に、文字どおりキャッシュしておき、あとで同じ問い合わせが来た時に高速に返事が出来るようにするサーバです。このネームサーバとキャッシュサーバは動作は似ていますが、このように役目は違います。普段私たちがパソコンのネットワーク設定で入力しているDNSサーバってのは後者です。しかし、両方の役目を1台にやらせている事も多いようです。

ってことで、次回はまずこいつらをインストールします。